■ 抄録・要旨
| 最終処分場からの放流水に対して基準値の設定が検討されている1,4-ジオキサンについて、一般廃棄物埋立地からの浸出水及び放流水の検出状況を調べた。
38箇所のオープン型埋立地からの浸出水中濃度を調べたところ、不検出(0.5μg/l)〜89μg/lの範囲で検出された。水質環境基準値である0.05mg/lを超過した浸出水は1検体で、一般廃棄物埋立地浸出水からの1,4-ジオキサン濃度は低いと考えられた。
埋立廃棄物の種類と浸出水中の濃度との関係を調べたところ、焼却灰や溶融スラグの埋立では1,4-ジオキサン濃度を高めることはなく、廃プラスチック類を含む不燃残さや灰固化物(飛灰処理物)の埋立により1,4-ジオキサン濃度が高まる傾向にあることがわかった。
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